ずは

ずは
ずは
(連語)
〔打ち消しの助動詞「ず」の連用形に係助詞「は」の付いたもの。 現在ではズワと読む〕
(1)打ち消しの意の中止法または連用修飾を表す。 ずに。 ないで。

「なかなかに人とあら~酒壺になりにてしかも酒に染(シ)みなむ/万葉 343」「言繁き里に住ま~今朝鳴きし雁にたぐひて行かましものを/万葉 1515」

(2)打ち消しの意の順接仮定条件を表す。 ないならば。 もし…なければ。

「けふ来~あすは雪とぞ降りなまし消えずはありとも花と見ましや/古今(春下)」

〔「ずは」の「は」は本来清音であるが, のちにワに転じた。 また, 「ずば」「ずんば」の形も生じた。 さらに近世口語では「ざあ」「ざ」にも転じた〕

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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